2008-01-01から1年間の記事一覧
・”De Poolse Bruid(ポーランド人の恋人)”、Karim Traïdia、 オランダ、1998 町から命からがら女が逃げ去る。郊外のある農夫の家で倒れる。四十に近いようなひとりの農夫が助け起こし、介抱する。そのうち、女は回復し、農夫の仕事を手伝うようになる…
Love and death”(「ウッディ・アレンの愛と死」、西語タイトル「ボリス・グルシェンコの最後の夜」)、ウッディ・アレン、1975、米・仏 信じがたいことだけど、ウッディ・アレンの昔の作品でニホン未公開作がある。珍しいな、と思ったけど、ウチに帰って…
「Stranger than fiction(「主人公は僕だった」)」Marc Forster、米国(2006) タイトルがすごいけど、もう邦題もついてるんでよね。 ごく平凡な勤め人が、自分が某有名小説家の主人公だと知って。。。という内容。これって、セルバンテスっぽいとか思…
「Nacho libre」Jared Hess、米国(2006) 始まってすぐ録音がちょっとマズイような気がした。こもったスペイン語。でも考えるとこれは米国の映画のはずで、英語ではなかったのか。 はあ、どうやらスペイン語吹き替えらしいと気がつく。 でも…
「Sol de otoño(「秋の日」)、Eduardo Mignogna、1997、アルゼンチン 若くないものたちのレンアイ。 このあいだもElsa y Fredという作品があったが。 こちらの作品は、ノルマ・アレアンドロとフェデリコ・ルッピというアルゼンチンを代表する二大名優…
「Celos(「嫉妬」)」Javier Aranda, スペイン、1999典型的な心理葛藤劇。あるいはメロドラマ。それほど観るには値しない。 しかしスペイン映画でありながらメキシコの俳優ダニエル・ヒメネス・カチョが主役に抜擢されているということで、気になる。メ…
「An inconvenient truth(「不都合な真実」)」Davis Guggenheim Al Gore、米国(2006)米国の前大統領候補アル・ゴールが、地球温暖化へ警鐘を鳴らす講演会を米国内はもちろん、世界各地で実施している。このドキュメンタリー映画は、その講演会をほぼ…
「En soap」、Pernille Fischer、2005, デンマーク (2006年にすでに観た作品であったが、おなじような作品だとは思いながら、ふたたび2008年に観てしまう。しかし感想はかなり似通っている。進歩のない証拠か) あらためて、男であることと女であること。 …
”Paraiso B”、NICOLÁS ACUÑA、2002、チリ チリといえばコスタリカと並んでラテンアメリカでも、生活水準が高い国として知られている。しかしスラム、低所得層が渦巻いている地域もある。ガルシア=マルケスが著した「戒厳令下チリ潜入記」などでもスラム…
Los ultimos zapatistas, los heroes olvidados(「最後のサパティスタたち、忘れられた英雄」),Francesco Taboada Tabone,(2002),メキシコ メキシコ革命は何だったのか。世界史でも、際立った事件ではあった。しかしその解釈、定義をめぐってははっきり…
「Grbavica(「グラバビツァ」)」、Jasmila Zbanic、(2005)、サラエボ あのサラエボ。話はどこからでも始められる。女のこ12歳の修学旅行の費用の捻出。 シングルマザーの母親は、なんとしても行かせてやりたく、洋裁のほかに夜、バーのアルバイト…
「THE ROAD TO GUANTANAMO(「グアンタナモ、僕達が見た真実」)」、マイケル・ウインターボトム、2005 、イギリス キューバの一部を米軍が占拠してグアンタナモ基地として使用している。そこへ、たまたまパキスタン、さらにアフガニスタンを訪れた英国国籍…
「Mi mejor enemigo(「おれたちの最良の敵」)」、Alex Bowen(2005)、チリ パンパ、あのパンパ(といっても見たことはないんだけど)を突っ走るのはガウチョではなくて、兵士。 '70年代のチリ、アルゼンチンの国境紛争。チリの小隊六人が国境を目指し…
・「Princesas」FERNANDO LEóN DE ARANOA、(2005),スペイン移民のモンダイでもある。このあいだスペインのどこかであった映画祭の審査員になったホセ・サラマゴも強調していた。アフリカは北に移りたいひとで溢れかえってる。 まずカナリア諸島にたどり着き…
「Mein Vater, meine Frau und meine Geliebte(英訳 The man witout life)(「わたしの父、わたしの妻、わたしの愛人」)」Michael Kreihsl、2004、ドイツ 第一次大戦まえのドイツ。医者の息子(二十歳前)が家のメイドに恋をする。情熱的な恋に身をま…
「Rito terminal(最終儀式)」、 Oscar Urrutia,(1999)、メキシコプエブラ州の辺境か、それともオアハカ州か、村のお祭りでモーロ人の剣の祭りが催されている(オアハカのミステカ地域だそうな)。剣をかきん、かきん、と対になって撃ちあわせながら踊る。 …
「Sophie Scholl - Die letzten Tage(「白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々」)」(2005)マルク・ローテムント 、ドイツ、ドイツの戦前の白バラ運動については、小耳にはさむのみで、詳しいことには通じることなく過ごしてきた。作品を観て、あらた…
・「Kaddosh 」アモス・ギタイ、イスラエル(1999)(カドッシュ Kaddosh 上映時間110分/カラー/35ミリ/1999年製作/ヘブライ語 撮影=レナート・ベルタ 出演=ヤエル・アベカシス/ヨラム・ハタブ/メイタル・バルダ 『メモランダム』、『ヨム・ヨム』に続…
「A tout de suite」Benoit Jacquot(2004)フランスパリのふたりの画学生のおんなの子。 街で仲良くなった男は、銀行強盗で殺人犯であった。 いきなり恋が燃えあがる。 しかし、このおんなの子ふたりは、その銀行強盗の若者に突いて、パリを去る。 逃避…
「Dios o demonio(I love Miami)」、Alejandro González Padilla 、メキシコ・スペイン(2007) キューバ近海にて、船上、テロに会い、救命ボートにてマイアミに流れ着いたフィデル・カストロ(!!!)。 さて、いったい、カストロはマイアミで何を見た…
「Fauteuils d'orchestre(「モンテーニュ通りのカフェ」)」Danièle Thompson, フランス(2006) 世界的レベルでフランス映画祭というのが催されてる。 今年の上映作品のうちのひとつがこれ。 いまではほんとうにパリがアートの街か、疑いも出るが、上…
「BERLIN-DIE SINFONIE DER GROSSSTADT(「 伯林-大都会交響楽」)」 ワルター・ルットマン (1927) ドキュメンタル映画。ベルリンの夜明けから夜更けまでを丁寧に、ウイットを混ぜながら撮っていく。制作者の意図が詳しく読み取られる。いわゆる戦間期。そ…
・「The Syrian Bride(「シリアの花嫁」)」Eran Riklis、イスラエル、フランス(2004) イスラエルとレバノンが焦点になっているいま、イスラエルとシリアの関係について。 イスラエルとシリアの関係。名のみユウメイなゴラン高原など。家族、そのハレ…
「白鳥の歌は聞こえない」渡辺邦彦(1972) K市にあった富士見映画館というのは、いつのまにか、駐車場に変わっていた。 中学の終わりか、高校の初めか、庄司薫の映画を見た。 じつは二本あって、どちらを見たのか、定かではない。たぶん、「赤頭巾ちゃ…
「Head in the clouds(「トリコロールに燃えて」)」John Duigan,イギリス,カナダ,(2004) 米・英・西・加の合作。なんか意味深。 いや、それよりも、英語オリジナルタイトルが「Head in the clouds」、スペイン語タイトルが「Dias de pasion」、なんか三者…
・「Te doy mis ojos」Icíar Bollaín,スペイン(2003)このスペイン映画、2004年度のスペインのゴヤ賞(スペイン版オスカー賞)を独占。最優秀映画賞、最優秀監督、最優秀男優賞、最優秀女優賞、その他。すごいもんだね。監督は女性、脚本はもうひとりの…
・「The Death of Mr. Lazarescu(「Moartea domnului Lăzărescu」)」、Cristi Puiu、ルーマニア(2005) ルーマニアといってもドラキュラばかりではない。 去年のカンヌにも出品された作品。2005年製作で監督はCristi Puiu。 しかし、これを見たの…
「Elsa y Fred 」Marcos Carnevale、アルゼンチン、スペイン(2005) 老いらくの恋。そう、人生百年、恋を、ロマンスを愉しまなくては! よっしゃ、おらだって、いつまでもいつまでも恋狂いしてやろうじゃないか!! そんな気にさせてくれるのが、この映画なん…
・「L'amore ritrovato(「愛はふたたび」)」Carlo Mazzacurati 、イタリア(2004) 2005年のトウキョウでのイタリア映画祭で上映されたらしい。 いわゆる中年男女のロマンス物であるが、けっこうハードなところも。 舞台は第二次戦前で、蒸気機関…
・「Tan de repente」、Diego Lerman、アルゼンチン(2002) 出だしは、よくある青春暴走篇といったものかと思い、先が見えた感がした。いやあ、ところが、それが違うんだなア。 マルシアは、店番をする普通の女の子。でも、どこか後ろ向きなところもあ…