2013-06-01から1ヶ月間の記事一覧
“Stand Up Guys”, Fisher Stevens, 2013, U.S. ひさしぶりのアル・パチーノ。しかし長い間の監獄暮らしの姿はなんともくたびれた感じで、すべての感興はそこで色あせたという感じ。ギャングとその復讐譚であり、味付けもやや古臭いがどうにも冴えたところが…
Le Hérisson(はりねずみ)“、Mona Achache、France,2009 パロマという思春期のパリの女の子はお金持ちの家庭で、なにも不自由することもないのに自殺することしか考えていない。そしてビデオカメラを回すのも趣味でまわりのあれこれを撮影する。住まう建物の…
“Cosmopolis『コズモポリス』”, David Cronenberg, France/Canada, 2012 米国の億万長者が夜のマンハッタンを豪勢な車で運転手とまわりながら、いくつかの出来事に遭遇。もちろん、億万長者にも予定があり、それを達成するべき動くが、偶然に出会ったひとた…
« Des vents contraires », Olivier Adam, 2009, France パリに住んでいた大学の先生である奥さんと物書きの夫、それに二人の小さい子どもは、とつぜん、奥さんの失踪という事態をむかえる。 しかたなく生まれ故郷の海の近くの町で自動車教習講師で暮らすこ…
“La Playa DC(DC海岸)”, Juan Andrés Arango, 2012, Colombia メキシコにかぎらずコロンビアなどラテンアメリカ、より多くのひとびとが不況と失業などに悩む。とりわけ若いひとたちは仕事もなく、いかに生きていくのか四苦八苦。ボゴタ市のマージナルな地域…
“La vida sin memoria parece dulce...(記憶のない暮らしは甘そうだ)“, Iván Ávila Dueñas, 2013, Mexico 1930年代からメキシコのサカテカス州にて撮影された8ミリカメラなどの映像資料をもとに、当時の暮らしを再現すべき構成されたドキュメンタリー。…
“KLIPS”, Maja Milos, 2012, Serbia ユーゴスラビア解体後のセルビアやらボスニア、あるいはコソボなどの紛争はよく知られているものの、では実際、どのようなことがどんな展開をもって終始したのかと問われると、よほど関心を抱いているひとたちを除けば答…
“On the road(路上)”, Walter Salles, 2012, Brazil, France ビート世代ジャック・ケルアックの代表作、その映画化はながいこと挫折してきたが、コッポラの製作の下、あのブラジルの監督によって達成される。メキシコの古き良き時代のシーンをはじめ、あり…
“Faust”, Alexander Sokurov,2011, Russia この監督の作品を見るのは初めてだし、古典中の古典。意気込んで見る。原作も邦訳で読んだことがあるが、あまりよくわからず、ドイツ語の専門家に訊いたら、注釈書がないとあまりわからないものだとか言う。とにか…