2010-10-01から1ヶ月間の記事一覧

米国映画·"Precious", リー・ダニエルズ, 2009,米国

ひとを教える、ひとを導くことはむずかしい。 だれに、なにを教えるのか。 かつてはロビンウイリアムズ主演の"いまを生きる(Dead Poets Society)"(1989)が、喝采をあびた。 しかしこれは米国のエリート、あるいは将来のエスタブリッシュメントを対象にした教…

米国映画"Crazy Heart", Scott Cooper, 2009

カントリー音楽はすべて保守的だなどと決めつけるのは、あまりにもステレオパターンかもしれない。 カントリー音楽というと、どうしてもジョージブッシュの顔を思い浮かべてしまうのだが。 いささか過去の栄光にひかれるようにしながらも、どうにかこうにか…

イギリス映画"An education", Lone Scherfig,2009

60年代初頭のイギリスはロンドンの中流家庭の一人娘ジェニーは高校生。 フランス文化、とくにジュリエット グレコあたりの唄に心酔。 女子高で、仲間とタバコをふかしながら、勉学にもはげみ、ラテン語などがつよい。 オックスフォード大をめざす。 しかし突…

米国映画"ハートロッカー"、Kathryn Bigelow、2009

米国がいったいイラクでなにをしていたか、そろそろ映画界でも出てきてよさそうなころである。 しかし米軍爆弾処理班をとおしてみたイラクは、多方の米軍がやはり感じているように、危険極まりないところでしかない。 しかもそこになぜ送られなくてはならな…

モンゴル映画"モンゴル"、セルゲイ・ボドロフ、モンゴル、カザフスタン、ロシア、ドイツ、2007

ジンギスカンを描いた歴史ロマン、こういった歴史物はあまり好みではないのだけれど、メキシコにてようやく公開、二ホンではずっとまえに公開されているらしい。 ジンギスカンといっても、その幼少、思春期、青年期のはじめが描かれているだけで物足りなく感…

米国映画"A serious man", Ethan Coen and Joel Coen, 2009, 米国

1960年代の米国にて、ユダヤ人家族の自嘲的、しかしコンプレックスが見え隠れする作品。 コーエン兄弟の作品としては、米国での小市民的ユダヤ人のメンタリティにずいぶんと触れた内容。 日常のこまごまとしたことが丹念に記されていて、うんざりしてきそう…