スペイン映画「Celos(「嫉妬」)」1999

「Celos(「嫉妬」)」Javier Aranda, スペイン、1999

典型的な心理葛藤劇。あるいはメロドラマ。それほど観るには値しない。
 しかしスペイン映画でありながらメキシコの俳優ダニエル・ヒメネス・カチョが主役に抜擢されているということで、気になる。メキシコではあまり評判になったことのない作品だと思う。

 オレンジ工場の工員カルメンとオレンジのトレーラー運転手は婚約し、結婚寸前。しかし、アントニオはカルメンがほかの男といっしょにいるところの写真をたまたま見てしまい、それからというもの、アントニオは悪魔の囁きに身を奪われる。
 先も触れたようにごくごく当たり前のストーリー。女のほうは情熱に燃え、男は懐疑に身を苛まれる。
 すると、女の意外な過去も明るみに出てきて、さあ、このふたりはどういうことになるか。ダニエルは、性格悲劇役者ぶりを発揮。
 しかし哀しいかな、あと十分で停電になり、大団円は見逃す。ザンネン。でも、こういう息苦しいのはキライだな。

 ええと、そこのあなた、なんか質問でもあるんですか? はあ、「さぼさしさんは嫉妬深い男なんですか?」 うっ、なんか答えにくい問いですね。パスしていいですか。だめ? はあ、昔のことが関わってくるからねえ。。。困ったなあ。
 まあ。。。昔は、嫉妬に悩んだこともあったかもしれませんねえ(なんか歯切れわるいゾ!)。まあ、いやな思いもしたから、嫉妬なんかで苦しむのはやめようと、ずっとずっと昔に思ったので、いまではひょうひょうと生きてるつもりなんですがねえ、はて、どうでしょうか。はあ、その、昔にあったことってどんなことなんですか、ですって? またなんて困らせるようなことしか訊いてこないんでしょうねえ。はあ、ため息だけついてます。まあ、昔のことは昔のことでたぶん時効でしょうねえ、、、えっ?海外逃亡者には時効がないって? なんか痛いとこを突いてくるんですねえ。まあ。。。宿題ってことで)

              (2006/12/12)