2008-12-01から1ヶ月間の記事一覧
・「ブラックブック」、ポール・バーホーベン、2006、オランダその他ドイツ・ナチ軍がヨーロッパ各国を侵犯していく。 しかし、どの国においてもレジスタンスが存在した。 ユダヤ人が、コミュニストが、あるいはナショナリストたち、かなり幅広い層が。 …
・ “Luxury Car”、Chao Wang(王超)、2006、中国・フランス 疲れて頬もこけて疲れた男が上海にたどり着く。 都会にて蒸発した息子を捜すために。 娘に案内されて取りあえずの宿に居つく。 停年を迎える刑事とともにあちこち探し回る。 娘は忙しく働くが…
・「Paris, je t'aime(「パリ、ジュテーム」)」, 2006, フランス等 パリは恋と愛の街ということになっている。 しかしながら、わたしは書籍と映画でしか知らないが、それほど単純なものではないはず。あらゆる要素がうごめいているし、それにいわゆるパリ…
・”Momentos robados", Oscar Barney Finn, 1997, アルゼンチン アルゼンチン版今様エンマ・ボバリーなり。 地の果て、パタゴニアの田舎町にてレティはまだ若く、夫の町医者よりは二十歳ちかく年下であったような感じ。 この夫婦、ふたりともわけあって、こ…
・「Water」、Deepa Metha, 2005, インド、カナダ 監督はカナダ在住で、Earth, Fire、につづく三部作で、その過激な内容でかなりのリアクションを生んでいるとか。 30年代のインド。小学の低学年あたりで幼年結婚させられ、見ぬ相手の死亡によって「未亡人…
・「Trainspotting」、ダニー・ボイル、1996、イギリス 前から気になっていた作品だが、ヘロイン中毒連中の青春交情記だとは知らなかった。 それこそクセのある連中がからみあう。しかし、すべてはヘロインをめぐって。そこに主人公は、生き方を変えてみ…
・「Guantanamera」、 Tomás Gutiérrez Alea、Juan Carlos Tabío、1995、キューバ、スペイン 伊丹十三に「お葬式」という作品があったが、これはさしずめ、キューバ版「お葬式」。 埋葬に官僚主義がからんでくる。そこに、死にかぶさるようにしてラブス…
・「赤い砂漠」、ミケランジェロ・アントニオーニ、1964、イタリア アントニオーニは、60年代を見事に描いた監督であった、と言い切るとカッコよく見える。 わたし自身、そのいくつかは観て、ほかのいくつかは観てはいないのだが。 太っ腹で陽気なイタ…
・Le tempe qui reste(「ぼくを葬(おく)る」)」, フランソア・オゾン、2005、フランス 告知されて何を想うか。 取り乱すのが当たり前。泣きもする。 それでも、ガンはよりポピュラーになりつつある。 以前は「なんでこのおれが。。。?」と声につま…
・「Fateless(Sorstalansag)」, Lajos Koltai、ハンガリー、イギリス、ドイツ、(2005) ノーベル文学賞をうけたハンガリー人、イムレ・ケルーテスの作品の映画化。 この作品は、いわゆるホロコースト文学へのアンチテーゼともいえるもの。 フランクルも…
・「Gregoire Moulin contre l'humanite(「グレゴアル・ムーラン対人類」)」 Artus de Penguern、フランス(2001) 主人公たるグレゴアルは、不遇な生まれ。神経症気味なこの男の幼時がまずおもしろおかしく語られる。 グレゴアルは、中年になりかけて…
「The Reaping」Stephen Hopkins,米国(2007) 主演はヒラリー・スワンク。 聖書に基づいた話であり、その奇蹟やら信仰にかかわってくるらしい。 しかし予備知識もなにもなく観たわたしは、かやの外であった。 冒頭、米国の大学の理系の研究者、社会活動家であ…