2008-11-01から1ヶ月間の記事一覧

米国映画「Monster house」(2006)

「Monster house」Gil Kenan,米国(2006)シネテカのマチネにて、「Monster House」を見る。 米国、2006年製作。監督はギル・キーナンとかいうひとだが、スピルバーグが関わっている。 小学の高学年の男の子ふたりに女の子ひとり。 CGがうまいのは…

イギリス映画「Notes on a scandale(「あるスキャンダルの覚え書き」)」( 2006)

・「Notes on a scandale(「あるスキャンダルの覚え書き」)」Richard Eyre、イギリス(2006) アカデミー賞にも上っていた話題作。しかし、いったい何のスキャンダルなのかも知らないまま(意図的に)、観る。 女教師と生徒との絡み、というのはめずらしいが…

イギリス映画「Copying Beethoven(「「敬愛なるベートーヴェン」)」(2006)

・「Copying Beethoven(「「敬愛なるベートーヴェン」)」Agnieszka Holland、イギリス・ハンガリー(2006) ベートーヴェンの実像はどうだったのか。苦悩のみであり、なにを糧にして生きていたのか。俗人たるわたしたちには、よくわからないことが少な…

スペイン映画「Alatriste」 (2006)

・「Alatriste」 Agustin Dias Yanes, スペイン・フランス・米国 2006 スペインでは有名な「剣豪」小説シリーズが映画化。壮大な歴史絵巻。17世紀のスペイン、および北方の諸国。 歴史的背景としては、強大なスペイン帝国に陰りがさし、北方のプロテスタン…

米国映画「As good as it gets(「恋愛小説家」)」(1997)

「As good as it gets(「恋愛小説家」)」ジェームズ・L・ブルックス 、米国(1997) このタイトルの映画、もちろん聞いたことはあった。どんな作品なのかな。でも、見る機会がなさそう。そうずっと思っていた。 でもこれじゃ、分かるわけないじゃんか…

米国映画「Shortbus」(2006)

・「Shortbus」 John Cameron Mitchell、米国、(2006)NYの物語ではあるのだけど、たとえばスコセーシの描くNY,あるいはオースターの描くものとも異なっているのは、それがポスト9/11ということをとりわけ意識しているからなのか。 もったいぶ…

ドイツ映画「DAS LEBEN DER ANDEREN(「善き人のためのソナタ」)」(2006)

・「DAS LEBEN DER ANDEREN(「善き人のためのソナタ」)」フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク 、ドイツ(2006) 組織、体制のなかの個人、ありえるならば、個人の良心とはどんなものなのか。繰り返し語られてきた。 組織のなかで個人が目覚…

米国映画「The Fountain」(2006)

・”The Fountain(「ファウンテン 永遠につづく愛」)", Darren Aronofsky, 2006、米国 スペイン語タイトルは「命の泉」。 異端審問やら、聖書の智慧の樹、はてはマヤの死生観、永遠の生、すべからく壮大なスペクタクル。ニルヴァーナへの世界にまでいた…

メキシコ映画「Dollar Mambo」(1993)

・”Dollar Mambo", Paul Reduc, 1993, メキシコ フリーダの本篇(セルマ版ではないやつ)を撮ったポール・レデュック。 カルペンティエルのバロック協奏曲の映画化でも有名(”バロック”)。ジョン・リードのメキシコ体験なども描く。 しかしこのいわばカルト…

韓国映画「弓」(2005)

・「弓」、キム・ギドク、2005、韓国 このあいだ、「春夏秋冬そして春」を観た。今日は「弓」。それで調べてみると、あらま、「サマリア」もおなじ監督だったんだ。 かなりポレミックな作品。倫理的な次元はさておき、シンボルとサインで充ちている。ヨ…

邦画「リリイ・シュシュのすべて」(2001)

・「リリイ・シュシュのすべて」、岩井俊二、日本、2001年 15歳の少年、少女には何でもできてしまうのだろうか。 たとえば、いちご同盟、のように。あるいは、海辺のカフカ、とか。または、わたし自身も15歳の少年の話を綴ったことがあるけれど。 北関東…

イギリス映画「The Last King of Scotland(「スコットランドの最後の王様」)」(2005)

「The Last King of Scotland(「スコットランドの最後の王様」)」、ケヴィン・マクドナルド(2005)アミン、ウガンダのアミンのことは誰でも知っている。かつての、アフリカでの有数の独裁者。 しかし、具体的にどういうことをしたのか。ウガンダとは…

米国映画「Letters from Iwo Jima(「硫黄島からの手紙」)」(2006)

前にも触れたことがあると思うけど、太平洋海域にて亡くなったニホン・帝國・軍人は、戦闘によるのでなく、餓死したもののほうが多いということ。 言いたいひとに言わせると、あの戦いは、ニホンが飢えないためだとかいうことであったが、どっちみち飢えるこ…

米国映画「The OH in Ohio」(2007)

・”The OH in Ohio”、Billy Kent, 2007, 米国 リッチにハッピーに暮らしている女にも悩みがある。 オルガズムに達したことがない。 いわゆる不感症というものに分類されるひとはどのくらいいるものだろうか。理由もさまざまだと思われるが。 それをいかに克…

韓国映画「春夏秋冬そして春」(2003)

「春夏秋冬そして春」、キム・ギドク、2003年、韓国・ドイツ 人里はなれた山の奥の湖のまんなかにお堂があり、中年の僧と見習いの少年僧(おそらく六歳になったかならないか)が修行を勤める。歳のわりには際立った少年僧であるが、生きものに重しをつけ…

オーストラリア映画「Innocence(「もういちど」)」(2000年)

・「Innocence(「もういちど」)」、Paul Cox, 2000年、オーストラリア 「コレラの時代の愛」のオーストラリア版か? クレアとアンドレアスは青年期に純愛につつまれていた。しかしアンドレアスの父親の機嫌によってか、離れ離れになってしまう。 偶然…

米国映画「Borat」(2006)

Borat : Cultural Learnings of America for Make Benefit Glorious Nation of Kazakhstan ”、Larry Charles, 2006, 米国 とんでもない映画、というべきか、悪趣味すれすれ、いや、悪趣味そのものか。 直訳すると「ボラット:栄光なる国家カザフスタン共和国…

スペイン・メキシコ映画「El laberinto del fauno」(2006)

・“El laberinto del fauno(「牧神の迷宮」)”, ギジェルモ・デル・トロ、メキシコ・スペイン、2006 スペイン内戦下、苛酷にゲリラの討伐を試みる側と、その内部で工作を試みるひとたちの戦い、というか、心理戦。その合間に、女の子はサテュロスの導く…

オランダ映画「De Poolse Bruid(「ポーランド人の恋人」)」(1998)

・”De Poolse Bruid(ポーランド人の恋人)”、Karim Traïdia、 オランダ、1998 町から命からがら女が逃げ去る。郊外のある農夫の家で倒れる。四十に近いようなひとりの農夫が助け起こし、介抱する。そのうち、女は回復し、農夫の仕事を手伝うようになる…

米国映画「Love and death(「ウッディ・アレンの愛と死」)」(1975)

Love and death”(「ウッディ・アレンの愛と死」、西語タイトル「ボリス・グルシェンコの最後の夜」)、ウッディ・アレン、1975、米・仏 信じがたいことだけど、ウッディ・アレンの昔の作品でニホン未公開作がある。珍しいな、と思ったけど、ウチに帰って…

米国映画「Stranger than fiction(「主人公は僕だった」)」(2006),

「Stranger than fiction(「主人公は僕だった」)」Marc Forster、米国(2006) タイトルがすごいけど、もう邦題もついてるんでよね。 ごく平凡な勤め人が、自分が某有名小説家の主人公だと知って。。。という内容。これって、セルバンテスっぽいとか思…

米国映画「Nacho libre」(2006)

「Nacho libre」Jared Hess、米国(2006) 始まってすぐ録音がちょっとマズイような気がした。こもったスペイン語。でも考えるとこれは米国の映画のはずで、英語ではなかったのか。 はあ、どうやらスペイン語吹き替えらしいと気がつく。 でも…

アルゼンチン映画「Sol de otoño(「秋の日」)1997

「Sol de otoño(「秋の日」)、Eduardo Mignogna、1997、アルゼンチン 若くないものたちのレンアイ。 このあいだもElsa y Fredという作品があったが。 こちらの作品は、ノルマ・アレアンドロとフェデリコ・ルッピというアルゼンチンを代表する二大名優…

スペイン映画「Celos(「嫉妬」)」1999

「Celos(「嫉妬」)」Javier Aranda, スペイン、1999典型的な心理葛藤劇。あるいはメロドラマ。それほど観るには値しない。 しかしスペイン映画でありながらメキシコの俳優ダニエル・ヒメネス・カチョが主役に抜擢されているということで、気になる。メ…

米国映画「An inconvenient truth(「不都合な真実」)」(2006)

「An inconvenient truth(「不都合な真実」)」Davis Guggenheim Al Gore、米国(2006)米国の前大統領候補アル・ゴールが、地球温暖化へ警鐘を鳴らす講演会を米国内はもちろん、世界各地で実施している。このドキュメンタリー映画は、その講演会をほぼ…

デンマーク映画「En soap」(2006)

「En soap」、Pernille Fischer、2005, デンマーク (2006年にすでに観た作品であったが、おなじような作品だとは思いながら、ふたたび2008年に観てしまう。しかし感想はかなり似通っている。進歩のない証拠か) あらためて、男であることと女であること。 …