韓国映画「弓」(2005)



・「弓」、キム・ギドク、2005、韓国

このあいだ、「春夏秋冬そして春」を観た。今日は「弓」。それで調べてみると、あらま、「サマリア」もおなじ監督だったんだ。

 かなりポレミックな作品。倫理的な次元はさておき、シンボルとサインで充ちている。ヨーロッパでは、ロゴス、ことばですべてを説明しつくそうとするが、東洋ではすべてシンボルとサインなのだ、なんていまさらなことをヨーロッパのひとは思うだろうなと感じる。
 低予算、わずかな時間で撮ったということで、もうちょっと丁寧に撮れば、意味の読み取りにより深みが加わったと思う。それでも深読みがいくらでもできてしまいそう。


                 (2007/03/04)