2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧
・「Cover Girl」、Charles Vidor,米国、1944 愛を取るか、富と名声を取るか、という何度も繰り返されてきたテーマ。ストーリーとしては単純。ミュージカル仕立てなので観たり聴いたりしてるだけで嬉しくなるのがいい。 そうなのだ。ときとして、ストー…
・「スパイ・ゾルゲ」、篠田正浩 、日本、2003 第二次戦は回避できたのか。あるいは、ニホンはだれと戦ったのか。あるいはニホンはどこで間違ったのか。 ニホンはいうまでもなく、戦線を拡大しすぎた。いわば、世界を相手に戦った。イタリア、ドイツ降伏後は…
・「La Frontera」、Ricardo Larrain、チリ、1991 アジェンデ崩壊後のピノチェット独裁期において、もっとも重要な作品だとの触れ込みがこの映画。 ”La frontera"(1991) Ricardo Larrain監督。 国内流刑の話。 そのテーマでは、フランチェスコ・ロージの…
・「OUT]、 平山秀幸 、日本、2002 恥ずかしながら桐生夏生さんや高村さんのものは読んでこなかった。「OUT」の本は参考になるところがあるので(何の参考か、言わないけど)手に入れた。映画もさいわい録画できた。その映画版を見てた。この作品、お…
・「Goal!(「ゴール」)」、Danny Cannon, イギリス・米国、2005「ゴール」というFIFA公認の映画。ちょっとばかにしてた。というか、ストーリーを読み間違えてた模様。 つまり、メキシコのサッカー大好き少年が米国に密入国して(米国の)サッカー界で…
・「Darwin's Nightmare(「 ダーウィンの悪夢」)」、Hubert Sauper(フーベルト・ザウパー)、フランス・オーストラリア・ベルギー、2004グローバリズムと生態系。うってつけのこのドキュメンタリー映画は今年のアカデミーにもノミネートされたはず。 ニホ…
・「Mur(壁)」、Simone Bitton, フランス・イスラエル、2004年「ロサリオの鋏」かMURか、さいごまで迷った。ロサリオはどうせ海賊版でも見られるさ、とたかをくくって、チョッポまでMURを観にいく。 またしてもパレスチナである。 イスラエルはパ…
「El crimen del Padre Amaro(アマロ神父の罪)」、、Carlos Carrera、メキシコ、2002 鳴り物入りの作品である、当地では。 封切り前にああでもない、こうでもないと論争があり、ようやくのことで封切りとなった、やや奇跡的にも。 それが宣伝にでもなっ…
「BALZAC ET LA PETITE TAILLEUSE CHINOISE(小さな中国のお針子)」、ダイ・シージエ、フランス、2002 文化大革命の渦中での二人の若者の下放、それに田舎の女の子。 このお針子さんは、二人によって、西洋文化に目を開かされる。 お針子さんは、自由の…
・「ハウルの動く城」、宮崎駿 、日本、2004今日はシネテカのマチネにて、やっと「ハウルの動く城」を見てきた。もちろん、スペイン語吹き替え。わたしは実をいうとジブリにまだあまり詳しくないのです。前作の「千と千尋」は当地でもかなりの商業的ヒットを…
・「Being John Malkovich(「マルコヴィッチの穴」)」、Spike Jonze、米国、1999年 二三年前に映画館で観てスゴイ作品だと思った。無意識とアイデンティティとの関わりあいというか。スゴイ、スゴイという気持ちは変わってないけど、やはり時間がたつと…
・「Super size me(スーパーサイズ・ミー)」、 Morgan Spurlock、米国、2004 いつも翌日のお弁当の用意をしながら考えてしまう。これだけの時間をかけてて、食べるときはあっという間。夜の貴重な時間を無駄にしてるんじゃないかなあ、って。世の中に…
・「Va savoir(「恋ごころ」)」、Jacques Rivette、フランス、2001 ジャック・リベットという監督は、長い、込み入った作品を撮るという印象がある。とはいっても、わたし、それほどたくさん観ているわけではないんだけど。 2001年に撮った「恋ごころ…
・「Hotel Rwanda(ホテル・ルアンダ)」、Terry George、イギリス・イタリア・南アフリカ共和国、2004年 このあいだ、この作品を観た。 とはいってもDVDの扱いを誤り、字幕なしで見てしまった。 ほんとだったら、この作品を観たもっとも早いひとりに…
・「Paradise Now」、 Hany Abu-Assad、パレスチナ、2005 今年のアカデミー賞の外国映画部門にノミネートされたが、例によってイスラエル系から、自爆テロを正当化するものだ、として除外するように要請があったという、いわく付きの作品。 自爆テロを実行す…
・「Osama(アフガン零年)」、Siddiq Barmak(セディク・バルマク)、アフガニスタン・日本・アイルランド、2003年 タイトルはオサマ、NHKの援助により2003年に製作。 タリバン政権崩壊後、アフガニスタンでのはじめての映画制作。 アフガニスタンの…
「Ma vie en rose(ぼくのばら色の人生)」Alain_Berliner、ベルギー・仏・英、1997年いわゆる性同一性障害の話なのだけど、たかが子どものこと。なんで大人がこれほどまで騒ぎ立てる必要があるのか。 ある程度、内容はわかっていた。もっとも驚いたこと…
「The Day After Tomorrow(デイ・アフター・トゥモロー)」、Roland Emmerich、2004, 米国 Roland Emmerich監督のデイ・アフター・トゥモロウー(2004)。 社会的によく調べられた内容。つまり地球温暖化にまつわる氷河期ストーリー。 発端たるモンダイ意識…
・「地球で最後のふたり(Last Life in the Universe)」、ペンエーグ・ラッタナルアーン 、タイ・日本・オランダ・フランス、2003年 すこし前に当地でも封切られた。まえもっての何の情報もなく、へえ、タイ映画かと思って好奇心を抱いたが、ニホンジン…
・「CARANDIRU」、Hector Babenco、2003、ブラジル 「蜘蛛女のキッス」、を撮ったブラジル人エクトル・バベンコの最新作、といっても三年前になるけど。「カランジル」。ラテンアメリカ一の規模を誇る刑務所での騒ぎ、その抹殺的鎮圧を通いの医師から見…