米国映画「The Day After Tomorrow(デイ・アフター・トゥモロー)」(2004)

 「The Day After Tomorrowデイ・アフター・トゥモロー)」、Roland Emmerich、2004, 米国

 Roland Emmerich監督のデイ・アフター・トゥモロウー(2004)。
 社会的によく調べられた内容。つまり地球温暖化にまつわる氷河期ストーリー。
 発端たるモンダイ意識はいつになくいいわけだけど、すぐさま造りが典型的なハリウッドパターンの動かし方で、げんなりする。この監督のものを見るのは初めて。

 とはいうものの、ここにおける発想の転換には眼を見張るものがあった。米国とラテンアメリカの関係の逆転。
 映画館で観ればよかったナ。米国からの避難民の急増にたいし、メキシコが国境を閉めるという件。どのくらいの喝采が浴びせられただろうか。
 じっさいには、ここんとこ、パレスチナイスラエル間のような壁を築くとか米国は予定してる。このあいだはメキシコの大統領が、あと十年もすれば逆に米国側のほうから、労働者を送ってくれと頼み込んでくるさ、とか豪語してたけど、まあ、どうなることやら。
 そういう発想の転換を可能性として見せたというのがもっとも目覚しかった。もっとも、上映から時間がたってるから同じことを語ってるひとは多いと思うけど。
 ふ〜ん、氷河期なんですねえ。まあ、ほんとはもっともっと深刻なテーマなんだろけど。

     
          (2006/03/20)