米国映画「Cover Girl」(1944)


 ・「Cover Girl」、Charles Vidor,米国、1944

 愛を取るか、富と名声を取るか、という何度も繰り返されてきたテーマ。ストーリーとしては単純。ミュージカル仕立てなので観たり聴いたりしてるだけで嬉しくなるのがいい。
 そうなのだ。ときとして、ストーリーよりパフォーマンスのほうが大事に思えるときがある。
 この作品、戦中に撮られた。おなじく戦中には、風と共に去りぬ、も撮られているはずで、ほんと、ニホンがひいこらひいこら「聖戦」をおっぱじめていた最中に、こんな余裕を見せてる国があったというのはねえ。。。なんか国力というか。
 おなじミュージカルでは「南太平洋」ってのもあって大好き。戦中の最前線なのに恋に踊りに唄にと、ああ、ヒコクミンばんざい!!
 ちなみにこの「南太平洋」、むかし、あるゼミにて本間長世せんせいが唄の歌詞についてなんだかんだと説明していたことがあった。

 リタ・ヘイワースといえば、まずはマヌエル・プイグの小説が思い出される。
 しかしながら、遅まきながら、はじめてリタの映画を観たことになる。共演は、あのジーン・ケリー


                    (2006/04/16)