2009-05-01から1ヶ月間の記事一覧
・「Mezcal」Ignacio Ortiz Cruz, メキシコ、2005Malcolm Lowryの「アンダー・ザ・ボルケイノ(火山のもとで)」といえば、かつてジョン・ヒューストン監督の映画作品でつとに有名。 クエルナバカ市での死者の日(お盆)を扱っていた。 このメスカル、あとで…
日本にいるとあまり気がつかないのだけれど、米国人というのはイスパニック世界を嫌っている。 とくにメキシコ人は不潔なもの、貧しい者の象徴に近い。 メキシコ人にとっては、ブラボー川を渡って仕事にありつければ、いい金になるから、危険をおかして川を…
・「Le Train(「離愁」)」、Pierre Granier Deferre、フランス、1973 なにがおかしいって。。。 深夜、22チャンネルで映画でも観ようかと思った。 Le Trainというタイトルのジョン・フランケンハイマーの作品。 バートランカスターやらジャンヌ・モ…
・「Ce que mes yeux ont vu - Le mystère Watteau(「わたしの眼がみたもの」)」、Laurent de Bartillat、2007、フランス 毎年恒例のフランス映画月間、チョッポにまわってきたのをようやく一本ほど見る。 この映画、マイナーではあるが、英語名はヴァ…
・「ERLEUCHTUNG GARANTIERT(MON-ZEN) 」Doris Dörrie、1999、ドイツ ドイツにて風水師をつとめ、禅に関心のふかい弟が、念願のニホンへの禅寺への修業にでかける直前。 兄が家庭争議にまきこまれ、ひとり取り残される。 兄は弟にすがるようにしてニホ…
・「Im Juli(「太陽に恋して」)」Fatih Akın、ドイツ(2000) ダニエルというハンブルグの若い物理の教師は、どっちつかずな、あいまいな、内気な暮らしをおくっている。 夏休みにはいるのに、これといったすることがない。 しかしたまたま知り合った…
2005年のボリビアの大統領選挙前の、現大統領エボ・モラレスの動きを追ったもの。 ボリビアといえば現在のラテンアメリカでも、怒涛の日々をおくっているくにであり、このボリビア始まって以来の原住民出身の大統領がうまれるまでには、鉱山関係の労働組…
・「Alex Lora Esclavo del Rocanrol(「アレックス・ロラ、ロックンロールの奴隷」)」Luis Kelly、メキシコ(2003) いまではメキシコのロックミュージックは、華々しいものがある。 その原点としてあるのは、本場のウッドストックの影響で催されたメ…
・「Coeurs(「Private fears in public places」)」アラン・レネ、フランス(2006) アラン・レネはどこに辿りつこうとしているのだろうか。 パリにて六人の若くない男女が、たがいにもがきあい、その孤独に悩む。 もともとは舞台劇、室内劇、終始、雪…
・「The Darjeeling Limited (「ダージリン急行」)」Wes Anderson、米国(2007) 誤読の権利なるもの。 昼間、機器の調整に戸惑い、やや始まったところから見て、やや合点がいかない感じ。 それでもいま、冒頭あたりを見回して、ようやく全体の仕組み…
「Thomas est amoureux(「トマ@トマ」)」Pierre-Paul Renders 、フランス・ベルギー(2000) 科学技術の進歩のすえに人類はどこに行き着くものだろうか。 そこでは、権力の不謬性のみが支配する、開高健いうところ、あるいはザミャーチンらいうところ…
・「LE SCAPHANDRE ET LE PAPILLON(「潜水服は蝶の夢を見る」)」ジュリアン・シュナーベル 、フランス、米国(2007) ちなみに英語タイトルはTHE DIVING BELL AND THE BUTTERFLY、スペイン語タイトルはEL LLANTO DE MARIPOSA。 潜水中の事故によりから…
・「ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔」Peter Jackson 、米国(2002) べつにこの種のスペクタクル、空想ファンタジーがキライなわけではないが、このシリーズをはじめてシネテカのマチネにて見る。 空想ファンタジーといえば、ハリーポッターも映画も原作に…
・「Persépolis(「ペルセポリス」)」Vincent Paronnaud、Marjane Satrapi、フランス(2007) 声優が、マストロヤンニの娘、それにドヌーヴ、という点でも有名。 アニメのモノトーン系の作品。 しかし、ニホンのような社会にどっぷりつかっていて、日常…
・「Tango」、Carlos Saura、アルゼンチン・スペイン(1998) カルロス・サウラは、ゴヤの映画を描いたときは、フラメンコやら魅力的な音楽をふんだんに用いて、なんとも豊かな作品世界を示した。 しかしスペインの監督にラテンアメリカを描かせたらどうなる…