ドイツ映画「Keiner Liebt Mich(「愛され作戦」)」(1996)
・「Keiner Liebt Mich(「愛され作戦」)」Doris Dorrie、ドイツ(1996)
ドイツの都市にてややはずれてる三十路ちかいおんなの子が、なんか相性のいいおとこのひととかいればいいと思う。
ややすさんだ感じの大きいマンションにて、アフリカからの黒人オルフェオと知り合い、オルフェオは占いをもっぱらにし、呪術的なパフォーマンスにも富んでいた。
占いによれば、あたらしいマンションの若い管理人が最適だとか出で、おんなの子もそのつもりになる。
しかしゲイであるこのアフリカ人は病におち、亡くなる。
かなり落ち込んだおんなの子ではあったが、遺された占いにしたがい、つぎの相手に迫りはじめる。
このはずれたおんなの子は、それでもいまのドイツ社会にて排除されず、まわりの有色人も描かれている範囲内ではむごい目にはあわない。
ただこの亡くなったオルフェオというアフリカ人はいい意味でも好ましくない意味でもいまのドイツ人におおきなインパクトをあたえることになる。
ここではモノローグ的なインパクトにとどまっているようであるが、すくなくともこのおんなの子には痕をのこした。
この作品、ニホンではエスパース・サロウというところをとおしてすでに公開されているらしい。
チョッポフィルムセンターでは、このドイツの女性監督のシリーズを開始するらしい。
(2009/03/02)