米国映画「(500)Days of Summer」、Marc Webb 、米国、2009


米国映画ではあるが、よくあるハリウッド映画とはひと味、ちがうようだ。
 トムという青年とサマーという女の子が仕事先で知り合い、付き合いだす。
 しかしトムはあまり美男ではないし、どこかピントがはずれていて、サマーもあまりリアルではない。
 その意味ではクルシっぽい雰囲気もあるが、やはりどこかちがう、その違いをすぐ説明するのは難しい。
 トムは建築家志望、しかし挫折し、いまの会社はさまざまなグリーティング用のフレーズをつくっている、はやくいえばコピーライターの一種、この仕事は、せっせせっせと書いて二束三文にしかならない小説家とちがって(笑)、どこか現実からずれている。
 映画的にあちこちに工夫がしてあって、玄人風。
 ふつうの米国映画に飽き足らない向きにはおススメかも。
 インパクトはあまりつよくないが、はじめからそのつもりだったようす。


(2009/11/08)