米国映画「Food, Inc」、Robert Kenner、2008

食べ物にいかに関心を抱くか。
 いま、なにを食べているかを考えられるか。
 たとえば米国では、牛肉などの食肉生産現場は寡占がすすみ、工場と化しているほど。
 もちろん豚にしろ鶏にしろもおなじこと。
 一年まえに豚インフルとかいうことで、メキシコの豚肉牧場が取沙汰されたが、あの所有者はスミスフィールドという会社で、米国での寡占をとりおこなく企業のひとつであることなど。
 
 十年もまえに結ばれた米国、カナダにメキシコの経済条約によりやすいモロコシがメキシコマーケットになだれこみ、あぶれたメキシコ農民が公然と米国の食肉工場へと雇われていったことなだ。

 そして食肉とくれば、マクドナルドとなるのだが。

 マクドナルドで痛快なドキュメンタリーを撮った米国人がいたが、この作品はいたってシリアストーンで、問題がきわめられていく。

 穀物類の遺伝子組み換え問題とか。

 ここで消費者が自分たちを守るためには、まずレッテルを読み、その食品がどこから来て、どこで製造されているか、いちいち確認すること。

 これがニホンならば、中国食品についても喧々諤々になるわけだが。

 この作品にて槍玉にあげられている食品メーカーは現代社会での、おおきな広告主であるから、先進国においていかにこの作品は広められるの、ひとごとながら気になる。


(2010/06/24)