フランス映画"L'arnacœur(ハートブレイカー)", Pascal Chaumeil, 2010, France

例によってあらすじなどおかまいなく見たものだから、ケヴィン・コスナーの「ボディガード」のコミカルなパロディかと思っていた。
 すると男二人に女一人のこのチームは、カップルを別れさせる仕事を請け負っているのだとわかってきた。
 依頼主は若い女の父親であるフランスの富豪で、米国人のお金持ちと結婚するのを阻止するように頼まれる。
 主人公のアレックスは、若い女ボディガードに扮してなんとかミッションを成功させようとするが、どうやらアレックスのほうが若い女に恋してしまう。
 右往左往したあげく、若い女は結婚をやめ、アレックスのもとへと走る。
 さいごまで冴えないチームであったが、教訓としてはお金以上に大切なものがあるということ、でもややありきたりか。
 こんな感じのコメディはありふれているが、役者さんたちがそれなりに巧みで、見ているほうは乗せられてしまった感じ。
 大した作品ではないが、悪くはない、いわばいわゆるフランス趣味か。
 舞台はモナコ
 メキシコでもかつてはこんな感じのおもしろいコメディがずいぶん造られていたという話も別の筋から聞いた。