メキシコ映画「Perras(めす犬たち)」、Guillermo Rios, 2011, メキシコ
ニホンでも女子高生モノの映画作品は東映あたりがよく撮っていたことを思い出す。
メキシコのこの作品は、すでに他の学校を退学、放校処分になった者たちで前歴がだいぶあるらしい。
おもに十人の女の子が、集団であれこれ話し合うほかにエピソード的に自分の過去を語る。
内容が内容であるだけにかなり煽情的でもあるし、社会的批判をあびる内容でもある。
しかし彼女たちを非難するのはたやすいが、そうならなければならなかったかを考えると、かなりシリアスなトーンへと向かう。
もし意識的なひとであれば、かのじょたちの世界へもう一歩踏み込むことができるはずである。
でもいくら煽情的だからといっても、現実のほうが作品をはるかに凌駕していることもおおいに考えられる。
もともとは劇場作品であるが、その内容とあいまってか、映画祭への出品を二度ほど拒否されたということらしい。
(29 of August, 2011)