米国映画"Crazy Heart", Scott Cooper, 2009


カントリー音楽はすべて保守的だなどと決めつけるのは、あまりにもステレオパターンかもしれない。
カントリー音楽というと、どうしてもジョージブッシュの顔を思い浮かべてしまうのだが。

いささか過去の栄光にひかれるようにしながらも、どうにかこうにか生をひきずるようにどさ回りを繰り返しているというカントリー音楽の老いた歌手が主人公でジェフブリッジが好演。
それにシングルマザーのジャーナリストがからむ。
ただそれだけ。
おもしろくないわけではないが、展開のすべては容易に想像されるようなもの。

生きていくってのは、くるしいですねえ、でおわりか。

このカントリー歌手、はたしてなにを言いたがりながら生きているのだろうか、そんなことは巧妙に察しなくてはならないのだろうか。


(2010-03-07)