「Away we go」、Sam Mendes, 米国、2009
サム・メンデスというこの監督は、前作がデカプリも出演したRevolutionary road。タッチが似ている。
子どもが生まれることになった若いとは必ずしもいえない若者夫婦、ただし籍はいれないらしい。
いまの森のなかを離れ、三人で暮らすのにベストな場所を求めて、親族やら知り合いをたより、米国全国を回って歩く。
その意味ではロードムーヴィー。
米国のさまざまな層、とりわけ新しいタイプのひとたちが出てくる。
しかしこの若夫婦は、物足りない。
いわばポスト・ヒッピー世代といっていいのかわからないが、自分たちの価値観を社会のなかでどう守っていくか、ひたすら迷う。
それでもさいごには、理想的な家にたどりつく。
しかし、見ていてそのプロセスを客観的に説明できるほど把握できず、無念、かつ申し訳ない。
(2009/11/24)