「Rudo y cursi(タフとうぬぼれ屋)」Carlos Cuarón、メキシコ(2008)


メキシコきっての人気俳優ガーエル・ガルシアとディエゴ・ルナの共演ということで、魅力たっぷり。
 メキシコのいなかで働く兄弟のひとり(ガーエル)がプロのサッカーにスカウトされ、弟も無理やり首都デビュー。
 兄のガーエルは、一躍有力選手になり歌手業も開始。
 弟はギャンブルにひたり、身を持ち崩していく。
 スターダムにのし上がることが現代社会でなにを意味しているのか、個人的にあるいは社会的に、それを探っていく。

 豪華キャストであるだけに興行的に成功が約束されていたように思うが、じっさいはもうひとつ人気に欠けた模様。
 内容がやや生々しいということもあるが、干渉もあったのかもしれない。
 プロスポーツにとって八百長というのはどこの国でもご法度であるし、メキシコのスポーツ文化に火をつけかねないところがあったにちがいない。
 ピラータで見る。


(2009/11/17)