フランス映画「13 m²(「13平方メートル」)」(2007)


・「13 m²(「13平方メートル」)」Barthélémy Grossmann、フランス(2007)

 リスキービジネスに生きるジョゼ、かれは白人だが有色系のふたりの仲間と組んで銀行強盗、隠れ家としてゲットー風の13平方メートルの倉庫か物置に隠れる。

 ジョゼは悪に生き、もうひとりのアフリカ系もかれに劣らぬ悪どさ、しかしもうひとりのアフリカ系はやや気弱。

 他の組織からそれまでのビジネス関係でつけねらわれ、もちろんポリスはじりじりと迫ってくるので、三人は息苦しさをましてくる。

 暗黒街、あるいはマフィア系の話であるが、ひとりひとりの顔がまだ生きていて、おたがいのつながりというのはまだそれほど優位的ではないレベル。

 主人公のジョゼは、おんなとの関係でも悩む。

 しかしあくまでもパーソナル映画的マフィアという印象をもつ、いい意味にもそうでない意味にも、なぜなら手触り感のあるマフィアだから。

 あるいは自然集合的強盗団と言い切ってしまってもいいだろうけど。


(2009/04/19)