スェーデン映画「Kidnaped childhood 」「Hyena square 」「Women on the run」(2005)
チョッポでは、「服従しないおんなたち」という映画シリーズが上映中。
今日はスェーデンのセシリア・バックランダー(Cecilia Backlander)という監督の三本のそれぞれ三十分弱の短篇を観る。
・Kidnaped childhood(2005)
ウガンダでの反政府軍による子どもの誘拐。この子どもらはセックス奴隷として扱われる。もちろんエイズの患者も多く、何人かのインタビューを通して、未来のない子ども、若者について語られる。
・Hyena square(2005)
タンザニアにて、ハイエナという大規模なマーケットでの売春やらドラッグの売買。それこそ悪の温床。
そんななかでも、エイズの患者でもありながら女子サッカーの練習に励む女の子たちが紹介される。
これも28分の作品であるが、ユーチューブによって十分ほど見られる。
http://www.youtube.com/watch?v=LfQ-tHqGMDc
・Women on the run(2005)
ケニアの社会運動家でもある女性国会議員が、問題を突き詰めるためにあちこちを走る廻る。
ケニアでは、いまだに結婚前の女性のクリトリス除去の儀式が行なわれ、この国会議員さんもなされている。それを阻止しようと励むが、いまだに地方の慣習として根強く残っている。
部族抗争、というか、村同士の機関銃もふくめての争いの調停にも努力する。
この国会議員さんに付き添っているのが、ケニヤ出身の国際級の女子マラソンランナー。スポーツによって国を変えていくこともめざす。
このスェーデン女性ドキュメンタリー監督のことはよくわからないが、精力的に、問題のある箇所ばかりこれだけ撮ってまわったタフさに感心する。
そう、これがいまのアフリカなのだ!
(2007/12/09)