スペイン映画「Inconscientes」(2004)
・「Inconscientes」、Joaquin Oristrell, 2004, スペイン
20世紀のはじめ、ヨーロッパには性の、あるいは性の意識の革命が起ころうとしていた。ウイーンでのフロイトの台頭はヨーロッパ中の精神科医を惹きつけた。
この作品では、スペインはバルセロナの開明的精神科医がフロイトと関わりをもつが、ヒステリーとセクシュアリティの関係などについてかなりシリアスな展開をもつが、ドタバタコメディっぽいところも含まれている。
やはり当時の、第一次大戦前のヨーロッパの、スペインの戯画でもあるのかと思ってしまう。
あるいはフロイトの理論を登場人物に強引に適用しているのかとも思う。
無意識とはなにを含んでいるのか。
でも、ストーリーが入り組み、しかも聞き取りにくいスペイン語なので筋を理解するのに苦労する。
なによりもレオノール・ワトリングの魅力がひかる。
その他の俳優陣も達者。
(2007/12/02)