米国映画「Days of Wine and Roses(「酒とバラの日々」)」(1962)

 DVDにて初めて観る。ハリウッド映画にしては(B.エドワーズにしては、でもあるんだけど)、奈落が垣間見えるし、ハッピーエンドに終わってないのもいい。かつては、これだけのものを作れる力、というか、こういう脚本が通るような環境があったということか。

 アル中地獄。当地では、酒に溺れるもの多し。さいわいわたしの場合は、よくお酒(いまはもっぱらワインだけど)を呑むものの、イヤなことがあったからとかいって、ヤケ呑みなんてしない。
 でもニホンならば、(会社等の)付き合いでやたら呑む機会が多いのだろうな。同情する。
 べつに意志が弱いひとがお酒に溺れるなんてことは、わたしは思ってない。まあ、環境のことはあるだろうけど。
 でもひとたび現れると、それこそ地獄の様相と化するのはホントウらしい。くわばら、くわばら。

 それがカップルであったならば、しかも愛を標榜する米国のような社会ならば、なんかほかの方向へと容易に切り替えられてもいいんじゃないかなあ、なんてのは素人考えかな。とにかく、いちど地獄に落ちてみないことには、シリアスなことは何もいえないのかも。

 でもね、ホントのホントには、破滅志向には憧れるけどな。これもただのお坊ちゃんの(笑)タワゴトかな。


                 (2006/07/01)