邦画「感染」(2004)
・「感染」、落合正幸、日本、(2004)
がっこうにしろ、びょういんにしろ、ひと皮剥くと何が出てくるかわからないところがある。
たとえば初期の渡辺淳一には、びょういんについて内側から迫るようなところがあったと思う。
なるべくなら、薬にも医者にも関わらないように生きていきたいと思ってる。それ、だれしも同感だろうけど。
メキシコ人の知り合いに貸してもらった、落合正幸「感染」という映画(’04)。当のテーマ以前に人物の描き方に優れ、このテーマなしでもひとりでに話が動いていってしまうような気がする。やはり要は人物設定か。
それで当の感染である。ウイルスがミュータント化するご時勢、早い話が打つ手がないらしい。すなわち、人類即全滅、というシナリオは気が早いか。でもどっちみち、いたちごっこで、いつかはこういうモンダイでにっちもさっちもいかなくなってくる。はたして逃げ道はあるんだろうか。
話が暗くなってくる。でも、現実だから仕方ないか。
というか、薬草に復帰、というのが道なのだろうか。
そういえば原住民伝統医療というのが、脚光を浴びてるらしい。
(2006/05/11)