アルゼンチン映画「Picado fino(Fine powder)」(1996)

 夕べはTVにてアルゼンチン映画を観てた。
"PICADO FINO"という名で制作は’96年。
監督はエステバン・サピル(Esteban Sapir)とかいう、映像のほうの出身らしい。
 タイトルは「細かく刻んで」といって、ドラッグの品質保証の決まり文句のようだ。
 はっきりいって実験的前衛作品で、ストーリーなんてあってなきがごとく。
 モノクロでひとむかし前のヨーロッパの前衛映画のようなノリ。

 それでも次第にストーリーが浮かび上がってくる。
 いわゆるフリーターのように見えていた若い男は小口のドラッグ売人で、女友達を孕ませてしまったが、ほかにも女がいて、国外脱出願望がある。
 でもやはりストーリーを話してもなんにもならない。
 こういうアルゼンチン映画もあるのかと思って、興味津々ではあった。

          (2006/02/27)