フランス・ベラルーシ映画「Ivan & Abraham(ぼくはイバン、きみはアブラハム」(1993)

 昨日は、チョッポ・シネ・クラブで「ぼくはイバン、きみはアブラハム」を観る。
 フランス、ベラルーシ合作で’93年製作。
 監督はヨランダ・ゾーベルマン(Yolande Zauberman)。
 たしか数年前にシネテカかどこかの映画祭で上映してたはず。
 しかし、ネットで調べてもニホンゴの資料はまったく見当たらない。
 モノクロで重苦しいトーン、これでは商業ベースにはゼッタイに乗らないナ。

 30年代のポーランド、田舎のユダヤ人コミュニティ。
 仲のよいイバンとアブラハムは村を脱出する。
 イバンの親が息子を連れてパレスチナに移住しようとしたことがきっかけ。
 ユダヤ人の村は因習が厳しく、いかにも窒息しそうな社会。
 そこに流れ者的若者(もちろんユダヤ人)が紛れ込んできて波風が立つ。地味ながら色恋沙汰もあり。
 一方で回りからのプレッシャーも多く、ユダヤ人コミュニティーは存亡の危機に至る。
 脱出した二人は従姉の村に着くが、そこもやはり居づらい。
 さあ、これからみなそれぞれ、どこにいくべきなのか。。

 お疲れで途中、うとうとしてしまったのが残念であった。でも、こういう渋くてえぐいの、スキだなあ。。。

(イディシュ語やら、ポーランドでのキリスト教社会とユダヤ社会との関係などが描き出されているようで、いま観たら、より興味ぶかくストーリーを追えたことと思う)


            (2005/11/07)