スペイン映画「Crimen ferpecto」(2005)
かつてはスペイン映画といえばスペイン内乱のことをこれでもか、これでもかと繰り返していたのであんまり評判はよくなかった。
しかし言うまでもなく、アルモドバルの頃からスペイン映画が俄然と面白くなってきた。
たまっていた若い力がいっきょに飛び出てきたためか、しっちゃかめっちゃか風なものも多い。
このアレックス・デラ・イグレシアの、前に見たことあったかな。 タイトルは”Crimen Ferpecto"(完全犯罪)という。
Crimen perfectoが、ただしい綴りであるが、完全ではないというので、綴りに細工がくわえられたということらしい。
デパート売り場の係りをやってるプレイボーイ風出世志向の男が事故で上役を殺してしまい、誰にも知られるはずもなかったのに職場のあまり精彩の上がらない女の子に知られ、半ば脅されながらカップルのふりをするという話。
正攻法でいけば心理ミステリーになりそうなものだが、これ、ブラックロマンチックコメディーになってる!
やっぱここが上り坂にあるヒト(監督のこと)ならなんでも出来てしまうということか。
この手のものはあまり好かないけど、やり口はけっこう気に入った。
(2005/10/17)