フランス映画「Mon ange」(2005)
「Mon ange」,Serge Frydman
やはり興行界(映画界)では、ハリウッドが圧倒的に人気がある。映画上映マーケットでもハリウッド以外の買い付けって少ないらしい。
毎年、だと思うが、それでもフランス大使館などが後援してフランス映画祭をしてる。
去年は、カルメン・マウラが出てる「零下ナン度」とかいう移民モンダイの映画をこのシリーズで観たはず。その映画はあとで一般公開されたけど、一週間で切られたんじゃなかったかな。
25本のフランス映画を五日間で二館で上映する。かなりきついプログラム、でもこうするしかなかったんだろうね。
それで、今日、観たのは「Mon Ange」(わたしの天使)で、ヴァネッサ・パラディが主演。このひと、ジョニーディップのいまの奥さんなんだってね(明日のことは知らんが)。
このヴァネッサがひょんなことで、思春期を過ぎたような男の子を孤児院から引き取り、リスキーな男から逃げ回るという、大したストーリーじゃない。
だが孤独に生きる女が、男の子をしだいに必要としてくるプロセスが、やっぱりフランス映画なんだなあ。
だいたいが、ハリウッド映画って、スペクタクルでしょ、つまりコケオドシよね。そこへくると、フランス映画、ヨーロッパ映画は、ニンゲンのことをいつも考えている(または、懸命に考えないように無理してる)。そこがちがうんだよな、いまさら取り立てて言いふらすようなことじゃないけどね。
監督の舞台挨拶もあり。
よく言うんだけど、国が自国の文化紹介に使うお金って、ずいぶん不均衡なんだよね。フランス、ドイツといったところはエライ! そこへくるとニホンは昔から比べるとかなり進歩してるけど、まだまだ足らんぞお!(とえらそ〜なことを言ってしまうけど、なかには地道にそういうことに励んでいる方々がいるわけで、やっぱ知ったかぶりはやめよゼ!)