2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧
ウクライナで看護婦暮らしをしながら、赤ん坊と母親をまかなうオルガはお金にこまり、ヴァーチュアル・セックスの仕事に足を突っ込んでみるが、納得がいかず、オーストリアに出稼ぎに出る。 うまく行ったような家政婦の仕事もクビに。 さいごには老人養護施…
実は観るのを少しためらった。 公式的すぎてガッカリするのではないかと。 メキシコのチアパス、そのサパティスタ(ゲリラ)による解放区、原住民部落での出来事。 ニホンでいうところの結納もすませた娘が、あてがわれた青年ではなく、ゲリラ青年と結ばれる…
少壮の弁護士、タクシーの運転手のおじさん、それに行き場のないような若者、おなじ一角に住んでるようなこの三者が微妙にからみあう。 なかば衝動的に若者はタクシー運転手を殺害し、弁護士が弁護する。 若者は自分の罪がわからないほどなのに世間から糾弾…
クシシュトフ・キェシロフスキ(Krzysztof Kieślowski)というポーランドの映画監督は、たとえばトリコロール三部作で著名であるが、わたしはそのひとつしか見ていない。 デカローグ・シリーズの評判も高い。 恥ずかしながらこの監督の作品についてわたしは…
メキシコから米国へあてどもなく働きにいく者たち。 仕事にしろ暮らしぶりにしろ、労苦がたえない。 かれらの苦しみやら悩みを描いた作品は数多く、お涙ちょうだいモノまでしっかりそろっている。 しかしタランティーノ並に、politically correctならざる作…
・「Voy a explotar(「あたしは爆発する」)」、Gerardo Naranjo, 2008、メキシコ メキシコの真ん中へん、グアナフアトがイメージされるいなかの都市、そこで政治家の息子、思春期のロマンは自堕落な暮らしをおくり、なんども放校される。 ある学校でお…
男は政治家の運転手を勤めていて、政治家がひき逃げしたために罪を担うように説きつけられる。 九ヶ月のあいだ、妻と息子である青年の暮らしは保証されている。 息子はあまり活動的でなく、車の購入のために妻は政治家に交渉にいく。 しかしやがて妻は政治家…
・「The Band's Visit(「迷子の警察音楽隊」)」Eran Kolirin、イスラエル・フランス(2007) イスラエルとイスラム諸国の関係が思わしくないとき、それでも親善をすすめるべきだというのか、エジプトの警察吹奏楽音楽隊(指揮官もいれて総勢八人)がイ…
・「The Willow Tree(「光をみつけに」)」、Majid Majidi(2005) イランの巨匠でもあるMajid Majidi監督の作品、原題は「'Beed-e majnoon' 」、英語タイトルはThe Willow Tree, 柳の木, スペイン語タイトルはLas cenizas de la luz,光の灰、みなさん…
・「The Girl in the Park」David Auburn,米国(2007) 主人公のヤンママ、ジュリアを演じるのはあのシガニー・ウィーヴァー。 三歳の娘をセントラルパークにて失う。 以来、トラウマと罪にとらわれ、家庭から離れる。 キャリアウーマンとして身をたてな…
・「Sin nombre(名もなく)」Cary Fukunaga,メキシコ(2009) 米国へ不法侵入してメキシコよりもめぐまれたお金を稼ごうとするメキシコ人はとりわけ国境にておおくのトラブルに見舞われ、それは米国にとってもメキシコにとっても社会問題化し、量的にも…